お知らせ

草木萌動   3/1から3/5頃

2022.05.07

茨城縣護國神社の広大な境内には様々な草木が植わっており、長い冬を超えて「草木萌動(そうもくめばえいずる)」頃からの色彩変化は正に圧巻。またその草木に惹かれた小さな生き物たちの姿も多く見られます。この広大な土地を神苑として保たせるのは並大抵のことではなく、その年々に合わせて練った整備計画の通り、全職員一丸となって「山仕事」をします。令和2年慰霊碑磨きと周辺の草引きから始まった計画ですが、最近では参拝に来られた方が草木の小さな変化を写真に収める姿をよく見かけるようになりました。

 

さて、現在社頭では整備中に採れた榊をお頒ちしております。神事に欠かせない樹木なので境内には当然多くの本榊、姫榊が植わっておりますが、4月になるとなんとも表現のしにくい不思議な香りが榊群からただよいます。姫榊の花の開花です。更に6月になると本榊の花が開花します。姫榊に対して本榊の花は清々しくほんの少し香る程度です。

 

整備中に山に分け入るとたくさんの色や音、においを感じます。良い香りだったりなんとも不思議な香りだったり、はたまた木々のざわめきだったりタヌキが通り抜ける音だったり、五感が鋭敏になっていくような感覚になります。

 

今年も「山仕事」の季節がやってきました。どんな出会いが待っているのか、興奮を抑えながら山へと一歩を踏み出します。

 

本榊の開花

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