遺品館

遺品館紹介

茨城縣護國神社のご祭神の御遺書、御遺品や郷土部隊の歴史、主たる戦場の解説、戦後の海外慰霊巡拝の状況などの展示をしております。
御英霊の御遺徳に思いを馳せ、またその御遺徳を顕彰するために開設されました。

現在、展示替えにつき休館中

今後の掲載予定

・主な展示内容
・展示紹介

茨城県内の護國神社・招魂社

招魂社とは幕末から明治維新にかけて、国のためにその尊い身命を捧げた方々をお祀りした神社です。後には諸戦役、事変で戦没された英霊を合祀しております。

招魂社は後に全国各県に一社の護國神社(後述)となる「官祭招魂社」と地域住民の崇敬から自ずと創建された町・村単位から端を発する「私祭招魂社」に分けられます。私祭招魂社の創建は明治初期にも見られましたが、日露戦役終結以後戦没者の増加に伴い、主に民衆が発起人となる形で盛んに行われました。
政府は当時の神社を管理している官庁を通じて制度的に招魂社の整備を行い、官祭・私祭を含めた招魂社の把握・維持をする目的で新たな招魂社創建には各種の必要条件を規定しました。
昭和14年、内務省は「招魂社ヲ護國神社ト改称スルノ件」という法令を発し、全国各県に一社または二社の護國神社を奉斎します。
これにより官祭、私祭招魂社は内務省に指定された指定護國神社と指定を受けない指定外の護國神社(招魂社)になりました。

以上が招魂社の概略となりますが、招魂社そして指定内護國神社、指定外護國神社はその土地に住む県民、町民、村民の英霊に対する想いのもとに創建された社であります。
その一社ごとの由緒由縁をはっきり明確にし、その想いを後世に残し伝えていくことが茨城縣護國神社の責務と考えます。
皆様には今後ご紹介する護國神社、招魂社にぜひともお参りくださいますようお願い申し上げます。

栗崎護國神社

鎮座地 水戸市栗崎町1677 芳賀神社境内
柱数  各戦役における英霊32柱
例祭日 12月8日

由緒 
昭和の初め当時の栗崎軍人会及び字内有志により「招魂社」として創建。
西南の役、日清・日露の戦役並びにシベリヤ尼港事件に於て戦没された御霊を祀る。
戦友・字内有志、遺族により、昭和51年12月8日満州事変よりの英霊を新たに合祀され現在に至る。

金砂郷護國神社

鎮座地 313-0113 常陸太田市高柿町257-7
柱数  508柱
例祭日 3月、9月に慰霊祭を行う

由緒  
昭和18年、久米村、郡戸村、金郷村及び金砂村の各村に遺族青年会が発足。
その有志により各村の旧村役場内に戦没者の御霊を慰めるための忠霊塔が建立される。
さらに金郷村においては村内の全8社に及ぶ神社の境内に末社として鎮霊社を建立し、戦没者の御霊の慰霊が行われた。
昭和25年、金郷村においては忠霊塔を「金郷村護国神社」として高柿町の富士山中腹に遷座。
昭和30年、久米村、郡戸村、金郷村及び金砂村の4ヵ村は合併し、金砂郷村に改称。
それに伴い各村の忠霊塔は金郷村護国神社に合祀され、昭和33年「金砂郷護國神社」に改称された。
昭和46年、氏子の寄付等により瓦葺拝殿竣功。
平成29年、東日本大震災により屋根瓦が大きく損壊したため、
旧金砂郷村氏子の寄付を受け、ガルバニューム銅板に履き替えて現在に至る。



鎮霊社(兜松神社)

鎮座地 310-0001 水戸市上河内町547素鵞神社境内
柱数  氏子内戦没者23柱
例祭日 春分の日、秋分の日

由緒  
明治維新以来 日清日露の二大戦役に 亦 大東亜戦争において滅私奉公の誠心を披瀝(ひれき)し 身を鴻毛の軽きに較べ国難に殉じ 救国の魁(さきがけ)となった上河内地区出身の御英霊を祀る
由来は定かではないが、別名兜松神社と呼び慣らわされている
昭和60年、上河内町共有墓地に慰霊碑が建立された
慰霊碑には幾星霜の後までも御英霊の至誠奉公を顕彰し、春夏彼岸、夏の盆詣りと上河内町民挙って奉拝を行うと刻まれている

慰霊碑 碑文
明治維新以来 日清日露の二大戦役に亦大東亜戦争に神に化身し滅私奉公の誠心を披瀝し身を鴻毛の軽きに較べ国難に殉じ救国の魁を成した英霊の皆様 現在日本が世界経済の一割に相当する力を持つに至った原動力は実に祖国守護に殉ぜられた皆様方の活躍の賜であります
茲に終戦四〇年を記念に皆様方の至誠奉公を奉彰し慰霊碑を建立し幾星霜の後までも春秋の彼岸に又夏の盆詣りにと上河内町民挙って奉拝を続けたいと存じます
遠く日光の山々筑波の紫峰を眺め 水蒼き那珂川に抱かれし此の景勝の地懐かしき父母の土に英霊の皆様 安らかに眠られますように
昭和六十年三月吉日
元純兵団参謀長陸軍中佐薄井平次郎撰文

茨城縣護國神社の過去と未来と ~写真のご寄贈のお願い~

この桜山の地に遷座されてから現在まで長い時を経て、神社から見える景色は大きく様変わりをしてきました。
神社を取り巻く環境の変化、時代の変遷を改めて確認し、護國神社を、御英霊の御遺徳を未来へ伝えていくために、そのよすがとなる写真のご寄贈をお願い申し上げます。
写真に写るその人それぞれの護國神社への思い、またその在りし日の姿を共有し、御英霊に思いを馳せていただきたく存じます。

ご寄贈をお願いする品

・護國神社の古写真
・鎮霊社の写真
・参道、鳥居、護國神社近辺の雰囲気がわかる写真

ご寄贈いただきました写真は、遺品館に納め、厳重に保管いたします。
順次、遺品館、ホームページ、SNSにおいて公開いたします。

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